こんにちわ!今日からコントラバス専門店ベースランドの『開店一周年記念キャンペーン』の初日がスタートしました。
写真は今回キャンペーンのために新たに入荷したブセットスタイルのコントラバスです。
商品の特徴について
表板の材質は均質で癖は少ない良材を使用しています。木目の磨きやニスの仕上がり、板中央付近にうっすらと浮かんだねじれの模様がいい雰囲気を醸しだしています。
裏板や横板、ネック材に使用されているメープルは全体にうっすらと杢がきれいに並び、材の選び方もそれぞれ雰囲気を合わせてあり良い仕上がりです。
形状はブセットスタイルで特徴として下部コーナーが丸く膨らませてあります。f孔は通常のf型の使用となっています。
それにより広い内部空間と板の振動域を確保できているので、音が柔らかく膨らむようになっています。
ブゼットスタイルの由来
ブセットスタイルの形状について、僕が職人としての仕事を始めた当初のころに聞いた話では1600年代にブセットさんという方が初めてこの形でコントラバスを作ったからだということでした。
Giovanni Maria del Bussettoさんは1660年~1680年ごろにクレモナで活躍された製作家で、彼の楽器は独特なf孔とかなり四角い輪郭で見分けられるとされています。
一方でブセットスタイルについては、丸みの帯びたコーナーをブセットと呼ばれています。
面白いなと思ったのは一つの説としてこのような話が広く言われているのに対して、一方で全然関係ないとする説があることです。
まずブセット(Busseto)はイタリア共和国エミリア=ロマーニャ州パルマ県にある基礎自治体です。
バイオリンの最初期の製作家として知られるガスパロ・ディ・ベルトロッティ(Gasparo di Bertolotti)がイタリアのガルダ湖周辺のサロという村の出身ということから別名ガスパロ・ダ・サロ (Gasparo da Salò, 1540年5月20日 - 1609年4月14日) と呼ばれるように、Giovanni Maria del Bussettoも何らかの理由で出身地の名前が付けられてのではないかという話です。
また、彼の作品について書いてある文献などにはビオラ・バイオリンの記述のみでコントラバスは一つもなく、コーナーについての記述もないというのです。
つまり全然関係ないという説が出てきました😅
そうなるとなぜ前述のような説が出てきたのか。そもそもなぜ丸みを帯びたコーナーをブセットと呼ぶようになったのか謎が深まります。
いずれ真実がわかるとなお面白いですが、わからないというのもまたロマンがあって面白いと感じます。
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