こんにちわ!皆さんは夏場になんだか楽器を弾きづらくなったと感じることはありませんか?
例えば・・・
- 弦を押さえづらくなった。
- 音が硬くて、きつい感じに聞こえる。
このような問題は楽器の不調によるものではない可能性があります。
この記事では夏場に起こる楽器の変化と対策についてご紹介します(^^)/
”弦を押さえづらくなる”原因とは?
主な原因として考えられるのは『楽器が膨張して弦高が高くなってしまう』ということです。
夏場の楽器は空気中の水分を吸収して膨張します。楽器本体の表板のアーチを外側に向かって押し上げます。
弦は駒と一緒に持ち上げられていきます。
ネックに付いている指板から弦までの距離を『弦高』といいますが、弦が持ち上げられることによってこの”弦高”が高くなります。
きれいな音を出すには弦をしっかりと指板につける必要があるため、”弦高”が高くなればなるほど押さえづらく引きづらくなります。
”音がきつく感じてしまう”原因とは?
先ほど説明した弦が持ち上がってしまう現象によって、弦は外にせり出した分、わずかですが弦は長~くなり、角度が付いていきます。
物理的な話になってしまいますが、同じ太さの弦で同じ音程にチューニングするとき、弦が長いほど張りを強くしなければなりません。
角度もついて、張りが強くなった弦は楽器を押さえつけてしまい響きにくくなってしまいます。
これが音が硬く、きつくなる原因なのです!
。
解決方法
押さえづらさを解消!! 『アジャスター』の取り付け
初心者からコントラバスを始められた方にとっては『アジャスター』って何だろうと思われる方もいると思います。
”アジャスター”はこういうものです。👇👇
駒の足にネジを取り付けることで高さを自在に変えることができるパーツです。
季節ごとの高さの変化に合わせて調整することでいつも最適な高さで快適な演奏ができます。
当店ではお客様が現在使われている駒への取り付け、駒を持ち込まれての取り付けを承っています。
工賃:10,500円(税込) お預かり期間:最長で1週間
もちろん新品のアジャスター付き駒を楽器に取り付けることも可能です。
工賃:28,000円(税込) お預かり期間:最長で1週間
※普通の駒にくらべて音はどうかと気にされる方もいらっしゃると思います。
当店で確認する限りではそれほど差はないと思われます。
夏と冬それぞれで別々に駒を用意される方もいらっしゃいますが、駒の交換は技術者でなければ難しく、駒を外した際の状態変化も考慮しなくてはなりません。
キチンとしたお店で調整も込みで交換できない場合はオススメすることはできません。
音のきつさを解消!! 『テールピース』の調整
『テールピース』とはこれです👇👇
この”テールピース”は実は長さが調節できる仕組みになっています。
これによって弦の長さを調節することができ、音質の改善が期待できます。
当店ではこちらの調整を2,000円で承っています。
弦高の高さは気にならないが音が悪いと感じる方や、音を良くしたいが弦を交換するのはお金がかかる。魂柱や駒などのパーツを削るのにはまだ抵抗があるという方にお勧めしています。
夏場における楽器の状態変化について
こちらはコントラバスを横から見たときの断面図です。
※駒を赤色、弦を青色で表しています。
楽器に使われている木材は呼吸をしています。
夏、湿度の高い部屋などに置かれた楽器は水分を吸収して膨張します。(木材の細胞が大きくなります。)
木材の中の細胞ひとつひとつが膨張して互いに押し合うことで表板のアーチを押し上げます。
膨らんだアーチは駒とその上に乗っかる弦を持ち上げることで弦高(指板から弦までの距離)が離れてしまいます。
冬はこれとは逆の現象が起こります。
日本の季節の温度・湿度差は大きく、今回のような対策はとても重要になります。
それではまた!
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